あざみ野の地に開院して36年。長く地域に親しまれているKクリニックでは、コロナ禍以降の受診控えを憂慮した院長の金杉和男先生のもと、総合診療はもちろん、乳がんと消化器がんの検診に重点を置いて診察にあたっています。地域医療を担うクリニックを取材しました。
気軽な受診を後押しするさまざまな取り組み
地域の高齢化が進むなか、通院が難しいと感じる患者さんからの要望に応え、青葉区・都筑区を中心に訪問診療も開始。月2回の訪問を基本に持病や薬の相談などに応じるほか、施設への訪問にも対応ています。
負担の少ない検査で疾患の早期発見・治療へ
聖マリアンナ歯科大学消化器内視鏡センターと連携して行っている食道・胃・十二指腸(上部)、大腸(下部)の内視鏡検査は、上下部同日の検査も可能です。そのほかの腹部臓器に対応した超波診断も実施。いずれもベテラン医師を中心とした検査チームが担当します。
気になる症状があればすぐ受診できるよう、検査日を週5日に増やしたマンモグラフィー検査では、体に負担の少ない装置を採用。また乳腺音波検査はいつでも受診が可能です。さらに検査結果をその場で知ることができるので、通院の負担も軽減されます。
金杉先生のこだわりは、検診内容の鮮明な画像をもとに診断結果を伝えること。自分の体の状態を知ることは健康維持への意識を高めるとともに、いざ病気になってしまったとき、以前の状態を知る貴重な記録になると言います。
より精度の高い検査を要する場合は、提携先の聖マリアンナ大学病院、がん研有明病院、国立がんセンター、横浜総合病院などとスムーズに連携。病気の早期発見・治療につなげます。