頑張りすぎるな女たち
ワタクシ、鳥居りんこ、アラ還。絶賛、大不調の真っ最中です。普通ならば、更年期も終了し、晴れて「快適快調のわが世の春!」を謳歌できると信じていたんですが、ワタクシは今も毎日、メッチャ不調です。
しかも、驚くなかれ、ワタクシはもうカレコレ15年以上も不調の日々を続けておる、いわば「不調のスペシャリスト!」なわけです。
「あら~、お気の毒!」って他人事に思ったあなた!明日はわが身ザマスよ!だってね、女30代後半からアラ還までは「女・絶不調時代」。体もメンタルも戦国時代さながらの乱世ですから、平穏無事でやり過ごせる女なんて、この世にひとりもいない!と断言します。
それを証拠に、アンケート結果を見てやってください。
まあ、出るわ、出るわ!不調のたたき売りです。「肩も痛けりゃ、頭も痛い、さらにはダルくて、何もしたくない!」って心の叫びが渦巻いています。
なんで、私は調子悪いの?
お医者さんを含めた、その道のプロたちの答えをザックリまとめると、「それは、あなたが女性だから!」。
大雑把に言えば、30代後半から、人によっては60代前半までは「お年頃」。要は閉経に向かって、女性ホルモンのエストロゲンが減少。これによって、自律神経に不調が生じ、臓器機能の低下を招く故に体のいろんなとこが「ダルッ」ってなるみたいです。
これがいわゆる更年期で、一般的には閉経の前後5年間を指すそうです。
人によっては前後5年どころか長期間続きますが、なかには、まったく更年期の不快症状を感じないという女性もいて、個人差が激しい、不公平ったらないものです。しかも、腹立たしいことに生理がない(=女性ホルモンの影響を受けない)男性には、その辛さ・苦しさは分かるはずもありません。
その道のプロたちは「不調は仕方ない!だけど、これはやっといた方がいいってことがたくさんあるんです!」といっています。
不調は体の貴重なサイン!
じゃ、何をすればいいのか?まず、「不調を放置しない!我慢しない!」これ、大事。
あなたが感じているダルさや疲れ、痛み。これは、体からの大切なサインです。車で言えば「ガス欠!」「オイル漏れ」「部品交換時」みたいな重大事項を「不調」というサインを出して、あなたへ伝えてくれているんです。
まずは「病院!」、怖がるな!
これの対応策としては、「病院!」です。その不快な症状に応じた診療科に行けばオケ!
便秘や下痢などの胃腸症状が辛いならば消化器内科、頭痛ならば頭痛外来、目のかすみならば眼科、生理の悩みならば婦人科っていう具合に、困り度数が高い順に、まずは専門医に頼りましょう。
病院は、敬遠しがちですけど、達人ドクターとの出会いによって、その不快症状を鎮圧できる好機になるかもしれません。さらに、もしかすると重篤な病気の前段階が見つかる可能性も。早期発見、迅速治療で快適な暮らしを守りましょう。
家族を笑顔にするために、自分ファーストを貫け!
不調15年選手の私から、妹世代に当たるあなたへのアドバイスは、「ときには自分ファースト!」という勇気をもてってことです。だって、自分が健康でないと家族を笑顔には出来ないから。
意外と「本日の営業は終了です」って「ママ暖簾」を降ろして店じまいしちゃった方が、家族は平和になるというものです。
ママにゆっくりと休んでもらって、笑顔を取り戻してもらった方が、体調の悪さのせいで不機嫌オーラをまき散らされるよりも家族は何倍もうれしいものです。
「自分がやらなくちゃ!」って思う責任感はちょっとだけおやすみ。
そうでなくても、あなた、頑張り過ぎでこうなっているんですから、少しは楽をしましょうよ。逆に、あなたの戦線離脱によって、家族の分業体制が進み、それぞれがいい感じで自立できるチャンスになるかもしれません。
カラダは「生身」。でも、一生のお付き合いです。「不調」を感じたならば「我が身の健康第一!」を実行するちょうどいい機会が訪れたということなんです。
それには、日頃から自分の体が発するSOSの声に耳を傾け、心身の疲れをこまめに取り除くように、カラダと心のメンテナンスをしてあげましょう。
作家、教育・介護アドバイザー。「偏差値30 からの中学受験シリーズ」(学研)の著者。自らの体験を基に幅広い分野
から積極的に発信し、悩める女性の絶大な支持を得る。近著に「親の介護をはじめる人へ伝えておきたい10 のこと」(学
研)、近刊に「1 日誰とも話さなくても大丈夫、精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ」「たった10
秒で心をほどく逃げヨガ」(いずれも双葉社)、「神社で出逢う私だけの守り神」(祥伝社)など。
公式ブログ「湘南オバちゃんクラブ」
YouTube 鳥居りんこちゃんねる
アンケート結果:ビタママリサーチ322人に聞いたオトナ女子のからだの悩み
仕事に育児に家事に、忙しい女性たちアラフォーから始まる女性の不調を聞きました。大丈夫!悩んでいるのはあなただけじゃありません
▼40歳以上でお子さんをお持ちのママ
不調の具体的な内容は?
※ご注意 アンケ―ト結果の転載に関しては、ビタミンママまでお問い合わせください。
健康維持やストレス解消のために実際にやっていることは?
- ストレス発散はネットでの買い物。当然引き落としは夫のカードです。
- ストレス解消は、高級肉を食べること。土曜日の20時過ぎに近所のスーパーマーケットに行くと、A4、A5ランクの牛肉が40~50%オフで売っているので、爆買。冷凍しておいて、ムカついた日にはこれを摂食します。
- 料理が好きなのでとにかくずっとキッチンで料理をしています。イライラしたときは6秒待ってみたり、怒ったときも最後は笑いで終われるように考えてみたりしてます。
- 好きなおやつを食べる。食べないという我慢はしないで量を調整する。
- ピラティスを週1でやっていますが、全然ヤセません。家事や育児、仕事のことが頭を離れませんが、マインドフルネスを意識しなきゃ!
- ストレス発散の為、晩酌するのですが、ついつい飲み過ぎてしまいます。お腹周りのお肉も増えてきてしまい、ダイエットも続かない。
- ムリしない。手抜きの食事に手抜きの掃除でも大丈夫完璧を目指さず6割くらいできたらいいとしています。
- キャベツの高速千切り。
- 自然の中のウォーキング。マイナスイオンは体にいいです!
- 韓国の時代物のドラマを見まくる!
- 朝6時台のテレビ体操を始めました。初めは、高齢者でもできるんだから楽勝と思っていましたが、真剣に取り組むとけっこうキツい。でも、さまざまな筋肉や瞬発力の強化、指示通りに動くという頭の体操にもなり、とても有意義な時間です。
- 晩酌は毎日欠かせません。3年前から毎日飲むようになったのですが、ありがたいことに今のほうが肝機能もコレステロール値も数値が良いです。
- 笑いヨガで習ったように、朝日に向かって毎日笑っています。誰も聞かれずにやらないとちょっとおかしな人になってしまうので、ときには車を運転しながら対向車が来ないときに「ワハハ」と一人で大声を出して笑っています。
- 週末のテニスです。小5娘とのコミュニケーションにもなります。めざせ、大坂なおみ選手(笑)。
誰もいない時にフライパンをおたまでガンガン叩く。ストレス発散になるのでオススメです。叩いているうちに空しくなって冷静になれます。 - 一人カラオケ!でも、歌うことはあまりなく、ほとんどは口だけの無能な上司への暴言をマイクなしで叫んでいます!
35歳のときに比べて、どんな変化があったと感じますか?
- 以前は、デパ地下で試食すると買わなくてはいけないかなと思っていましたが、だんだん図々しくなって、試食だけっていうのが増えた40代。品が悪くならないように気を付けなくてはと思います。
- とにかく太りました。特におなか周りは絶望的。20代30代のころは食べてもそれほど太らなかったけど、いまはすべてお肉として蓄積。夫からは「燃費がいい?(笑」といわれます。貯金もこのくらい効率的にたまるといいんですが。
- 落ち込むことが増えた。
- 目が悪くなった。
- 少しの段差につまずいてしまう。
- すぐ暑くなる。
- 目、頭、胸、お尻など、すべてが下がってお腹の肉もとれない。
- 揚げ物や脂っこいものが苦手になりました。から揚げは3つで十分です。胃もたれするのでカレーも食べることが出来ません。
- 記憶力がひどすぎます。今聞いたことをまた質問するなど、頻繁です。10年、20年先が怖いです。
- 断トツ記憶力。1日5つの予定もこなせなくなってしまいました。友人たちも同じことを言っていました。
- 生理周期や経血量の変化を感じるようになりました。あとセルフレジでどこにお金を入れるかいつもオロオロします(笑)。
- あとでリビングに行ってアレをしなきゃって思うとリビングに行くことは覚えてても、アレがどうしても思い出せない。仕方なく自分の部屋に戻ってしばらくすると、アレじゃーんって思い出す。これが10年以上続き、どんどん悪化してます。
- 親に似てきたと言われることが多くなった。うれしくありません。
精神面は40代後半の今の方が安定しています。(30代は頑張りすぎていました)。健康面や外見は日々衰えを感じますが、年齢に合わせた楽しみ方をするようになりました。 - 朝早くから目が覚めます。二度寝ができなくなりました。そして、夜すぐに眠くなります。
- 鏡を見なくなりました。
- 食事の準備中、行方不明になったラップが冷蔵庫に入っていた
- 若い子たちが全部同じに見える(特に女の子)。
- 子どもと公園に行きたくなくなった。すぐ帰りたくなって。帰宅すると子どもより先にお昼寝したくなります。
- シワやたるみが増えた。おばさんと言われても気にしなくなった。
- 白髪が増えた。