住まいのプロに聞く 人生のセカンドステージを彩る快適「リフォーム」術 ~将来への備え編~

将来を見据えたリフォームとは?

子育てが一段落する40代後半~50代は、ライフスタイルの変化に合わせ、住まいのリフォームを考える人も多くなる世代です。
子ども中心のインテリアをすっきりオシャレにしたい!など、夢は膨らみますが、目先に囚われたリフォームをしてしまうと10年先、20年先に後悔することも・・・。

そこで、横浜市都筑区にある総合住宅展示場ハウスクエア横浜内「新築・リフォーム相談室」にうかがい、老後や親の介護など、将来を見据えた「備え」のリフォームについてアドバイスをいただきました。

お話を伺った人


ハウスクエア横浜 新築・リフォーム相談室
上之園 恵子さん

キッチンリフォームの際はIHコンロの検討を

キッチンリフォームの際は、IHコンロの導入がおススメです。火力が物足りない、長年ガスコンロなので替えたくないという方は多いですが、とにかく安全第一です。また、年齢とともにコンロのお掃除もおっくうになってきますが、IHコンロはお手入れも驚くほどラクになります。

高さ調整が可能な洗面台

使う人によって高さを調整でき、車椅子でも快適に使用できる洗面台に付け替えも可能です。ハウスクエア横浜内「住まいづくり体験館」にも展示しているので、ぜひ体験してみてください。

ちょっとした工事でバリアフリーに

3~4㎝の段差より、5㎜くらいの僅かな段差の方が転倒のリスクが高いんです。大掛かりな工事で床全体をフラットにしなくても、3㎝くらいまでの段差であれば、「見切り材」という三角形の資材を段差の部分に設置するだけで段差を解消できるので、つまづいて転倒を防ぐことができます。

寝室とトイレは近くに

寝室のリフォームを考える際はトイレとセットで考えましょう。寝室のできるだけ近くにトイレを作ることを想定しておくと将来的に安心です。

体形に合わせた浴槽サイズを

家の中でも一番リラックスできるのがお風呂。リフォームを機に、足を伸ばせる大きな浴槽にしたいという方は多いですが、年配の方、特に体が小さめの方は溺れるリスクが高くなるので体形に合わせた浴槽選びが大切です。

手すりをつけられるように

通常の壁は壁紙の内側は石膏ボードだけなので、手すり設置に耐えられません。石膏ボードの裏側にあらかじめ下地を入れておくと、将来、手すりの取りつけが可能になります。主にトイレや玄関リフォームや、壁紙の張替えなどの際は検討してみてください。

大規模リフォームはより慎重に

築年数の古い家を2世帯住宅にするなどの大がかりなリフォームは耐震基準を満たしていない建物も多く、補強工事だけで1千万円ほどかかってしまうケースもあります。新築を視野に入れた方がよい場合もあるので専門家のアドバイスも含め、慎重に検討しましょう。

新築・リフォーム相談室とは?

ハウスクエア横浜 リフォーム ビタミンママ

業界を熟知した相談員が中立の立場でリフォーム会社を紹介してくれます

数多くのリフォーム会社から一社を選ぶのは難しいですね。ハスクエア横浜の「新築・リフォーム相談室」は、大小さまざまなリフォーム会社の中から中立の立場で最適な会社を紹介してくれます。

「リフォーム会社は数多くありますが、各社それぞれ強味が異なります。建物の構造計算も含む大きな間取り変更、素材やデザインへのこだわり、アフターケアなど、それぞれのリフォーム会社の得意分野を熟知しているので、中立の立場で最適な会社をご紹介できます」と相談員の上之園さん。実際に「ホームページでどんなに小さな工事もお任せ!と謳っていたので水栓交換を頼んだら、キッチンリフォームを強く勧められた」など、見積もり持参で相談に来る方も多いそうです。メーカーのショールームを訪れる前に、また、リフォーム会社に勧められたプランや見積もり額が妥当か分からないなどの際も、相談してみると安心ですね。

後悔しないリフォームを一緒に考えてくれます

新築以上に迷う要素が多いリフォーム。「新築・リフォーム相談室」は、希望のリフォームに適した会社を紹介してくれるだけではなく、先ずはゆっくりと話を聞き、「リフォームの目的」や「優先順位」など、今一度整理して再確認するお手伝いをしてくれます。

先々のライフプランなども含め、様々な事例を交えて話しをするうちに、このリフォームは今は必要ないのでは?という結論に至ることもあるそうです。漠然とリフォームしたいと思ったらとりあえず足を運んでみる。そんな気軽な気持ちでおしゃべりしに行ってみてはいかがでしょうか?

相談の際は事前に予約が必要です。