本との出会いは人生を豊かにするもの。
そこで地元の書店のみなさんに、自分らしい心地よい暮らし、自分らしいよりよい生き方を考えるきっかけになる「ウェルビーイングな本」を教えていただきました。
「ウェルビーイングな本」おすすめの3冊
『ちいさなトガリネズミ』 (作/みやこしあきこ 偕成社)
作/みやこしあきこ 偕成社 1,540円(税込)
最後に「いい年だった」と終われる幸せ
いつも同じ時間に起き、同じ朝ご飯を食べ、同じ時間に家を出る…。そんなトガリネズミくんのささやかな日常が描かれています。そして1年の最後の日に「ああいい年だった」とつぶやきます。日々の平凡な暮らしのなかに時折小さな喜びや鮮やかな瞬間があって、それを積んでいった1年の終わりにいい年だったと思って終われることこそ、ウェルビーイングだと感じます。
『100年の旅』
(著/ハイケ・フォーラ 絵/ヴァレリオ・ヴィダリ 訳/前田まゆみ かんき出版)
著/ハイケ・フォーラ 絵/ヴァレリオ・ヴィダリ 訳/前田まゆみ かんき出版 1760円(税込)
100年の人生を俯瞰し生きることの意味を思う
0歳から99歳までの旅にも似た人生が、絵と短い文章で描かれています。生きることは思った通りに全然いかなくて、でもそれは決して残念なことではない。ありのままの自分や自分の人生を受け入れて、たくさん愛することだと気づかせてくれます。私は誕生日のころにいつも読み返すのですが、そのときどきに目や心に留まるページや言葉が違い、そこに本だからこその楽しみも感じます。
『午前7時の朝ごはん研究所』(著/小田真規子 絵・マンガ/スケラッコ ポプラ社)
著/小田真規子 絵・マンガ/スケラッコ ポプラ社 1,540円(税込)
試したくなるアイディアで、毎日の朝食が特別に!
朝食をおざなりにして定年退職を迎えた男性が、あらゆる角度から朝ごはんの研究をしていく話で、今すぐ使える料理のヒントやアイディアがギュッと詰まっています。「研究所」という名のとおり、実験と研究を重ねた報告も読み物としても楽しいです。毎日繰り返している、ともすればなんとなく過ぎてしまう「食べること」に、パッと光が差す1冊です。
有隣堂 たまプラーザテラス店:店舗情報
1階から2階フロアへ続く中央の階段がおしゃれな店内。広々と落ち着いた空間で、ゆったりと本が選べます。2024年のリニューアルに伴い、カフェも併設。文具や雑貨のスペースも広がり、センスのいい品揃えがますますパワーアップしました。
有隣堂 たまプラーザテラス店 外観
併設するSTORY CAFÉ。本屋さんの心地よい空間でおいしいコーヒーを味わえます。
2階のステーショナリーコーナー。季節の雑貨やポストカードなども充実しています。