更年期症状を抱える女性の働き方実態調査

ビタミンママ営業部のもんたです。
女性の更年期について気になる調査結果を目にしたので、皆さんにも共有したいと思います。


社内規程管理クラウドの企業向けサービス「KiteRa Biz(キテラビズ)」と、社労士向けサービス「KiteRa Pro(キテラプロ)」を展開する株式会社KiteRaは、更年期症状を抱える40代以上の女性会社員600名を対象に【更年期症状を抱える女性の働き方実態調査】を実施しました。

約6割が勤務先に症状があることを伝えず、約4割が働きづらさを感じている

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「更年期症状を理由に職場でハラスメント(嫌がらせ)を受けたことがある人」は12.8%という結果に。その内容を質問したところ、最多の回答は「更年期についてからかわれた」が61.0%、次いで「陰口を言われた」42.9%、「暴言を受けた」35.1%という結果になりました。

「更年期症状が原因で勤務中に感じること」で最も多かったのは「モチベーションの低下」54.3%。次いで「空調温度が合わない」51.0%。他、「無意識にきつい言い方や高圧的な態度をとってしまった」20.5%。

勤務先に「更年期症状があることを伝えていない人」は60.5%、理由は「更年期症状に関する制度がないから」が62.0%で最多。

「職場で更年期症状を伝えた」と答えた39.5%のうち、41.2%が苦しさを理解されていないと認識。理由を聞くと「笑われた」「バカにされた」「ただの体調不良だと思われた」等の回答が寄せられました。

「更年期の働き方をサポートする勤務先」は6.7%。サポート内容として最も多かったのが「相談窓口の設置」65.0%、次いで「時短勤務や休職」30.0%、「特別休暇」22.5%。

「更年期症状に関して勤務先に相談相手がいる」人は半数以下の45.5%。

「更年期症状を理由に働きづらさを感じる人」は「とても感じる」人と「やや感じる」人を合わせると約半数の44.2%。

更年期症状を理由に退職を検討したことがある」人は18.8%で、多くは退職まで検討するほどではないと考えていることがわかります。

「更年期症状に関して職場に期待する対応」は最多が「休暇制度の新設・整備」42.3%、次いで「在宅勤務やフレックス制など柔軟な勤務形態」37.8%、「業務分担や人員の増強」30.5%。

<株式会社KiteRaによる調査結果からの報告>

『更年期症状』は女性の健康問題のひとつです。しかし、今回の調査結果では、更年期症状を抱える女性が勤務先でハラスメント被害に遭った経験があることや、苦しさを伝えても理解してもらえないと感じていることから、更年期症状への理解不足がうかがえます。

また、特別休暇の付与や相談窓口の設置などサポート体制が整っている企業は1割弱であり、女性活躍が推進される一方で企業における女性の健康課題に対する対応が追い付いていない実態が明らかとなりました。

現状のままでは、女性の求職や離職率は増加の一途をたどり、労働損失や生産性等へ影響を及ぼす可能性があります。
女性が安心して健康に活躍できる社会の実現に向けて、従業員に対し女性の健康問題を学ぶ機会を設けヘルスリテラシーを高めることや、相談窓口の設置や休暇制度などのサポート体制を強化すること、女性の健康に寄り添ったルールや制度を整備し周知・運用していくことは企業が対応すべきことの一つであると考えられます。

今後も当社は人々が安心して働ける世界をつくるため、社内規程管理クラウド「KiteRa」の提供を通じて女性が健康に活躍できる世界の実現に取り組んでまいります。

調査名:更年期症状を抱える女性の働き方実態調査
調査期間:2024年2月14日~2月16日
名称:株式会社KiteRa
事業内容:社内規程クラウド「KiteRa」の企画・開発・運営
「KiteRa」

主要サービス:
社労士向けSaaS「KiteRa Pro」 
企業向けSaaS「KiteRa Biz」

<ビタミンママ編集部もんたの所感>

更年期障害は人によって症状も重さも異なります。「生理」「更年期障害」と、男性の理解度がまだ低いと感じますが、同じ女性であっても軽度の人にとっては重度の苦しみは共有できないところがあると思います。職場、プライベート限らず女性同士で更年期をギャグにしたり、相手に対してなんでも「更年期じゃない?」と指摘したりする場面は珍しいことではありません。

ハラスメントは男性に限らず、女性同士でも配慮が必要である、そして男性も問題に対し触れないことを解決策とせず一歩踏み込んで対応を考えてほしいと思う調査結果でした。